2024.011.10
こんにちは。Celonis Japanの西村康平です。サービスコンサルタントとしてCelonis製品の導入支援を行っています。
Celonisでは、毎年最大3日間、地域社会への貢献に取り組む特別な日を設けています。それが「Celonis Impact Day」です。この日は、通常の業務を一時中断し、社員たち自身が意義を感じる活動に集中できる特別な機会としています。社員たちはCelonisのサステナビリティプログラム、顧客、そして社会にポジティブなインパクトを与えるために、自分たちのインパクトプロジェクトを計画し、実行します。
今回は10月に実施した「Celonis Impact Day」能登半島復興支援ボランティアの様子をご紹介します。
10月6日日曜日午前8時、Celonis Japanの有志9名は、小雨が降る石川県七尾市に入りました。能登半島の中央部にある七尾市は、能登島や和倉温泉などの名所があり観光が盛んな街です。私たちは、「特定非営利活動法人ユナイテッド・アース」の能登支援ベースを訪れました。ユナイテッド・アースは災害復興支援、海外自立支援、人材育成など幅広く行っているNPO法人で、今回は、ユナイテッド・アースが支援している「復興一本杉マルシェ」の運営サポートに私たちも加わります。「復興一本杉マルシェ」は、七尾市一本杉通り商店街が能登半島地震以降毎月1回開催している青空市です。
ほかのボランティアの方々と自己紹介をし、作業説明を受けた私たちは、早速会場に移動し、マルシェの会場設営を開始しました。
開始当初こそテントの設営や飾りつけなど慣れない作業に少し手間取っていましたが、徐々に作業のコツをつかんでいきました(すなわちプロセス・ボトルネックを回避できるようになりました)。終わってみると予定より30分ほど早く準備ができました。
マルシェ開幕まで、改めて私たちは会場の周辺を歩いてみました。
撤去作業は徐々に進んでいるようですが、ブルーシートのかかった瓦屋根や、倒れたままの家屋や墓石などがまだまだそのままになっていました。
11時、いよいよマルシェが開幕しました。朝の雨が嘘のように晴れ渡り、気温が上がってきました。私たちは各自の持ち場に分かれ、お店の呼び込みや販売のサポートを行いました。私自身は、コーヒー店のサポートに入り、会計を行ったりコーヒーを注いだりしました。暑くなってきたのでアイスコーヒーは飛ぶように売れました。悠々自適なお父さんとおしゃべりなお母さんと明るく話しながらあっという間の時間でした。
一般に、災害支援のボランティアと聞くと、壊れた建物の中で瓦礫を撤去するなど、危険な力仕事を思い浮かべがちです。
一方で、復興一本杉マルシェの運営サポートをボランティアとして行う意義としては以下のように考えています。
被災された方々と対話し、心の拠り所となること。
現地の産業をマンパワーで支援すること。
そして地元の商品を実際に購入して現地経済を支援していくこと。
Celonisメンバーは各自の持ち場を交代しながら、お店の方やお客様とのコミュニケーションを楽しみ、マルシェの商品を昼食やお土産としていくつも購入していました。
空き時間を利用して、ユナイテッド・アースの方々の引率のもと、被害が特に大きかった和倉温泉の現在の姿を視察することもできました。
和倉温泉では、海に面した地盤が大きく崩れており、今にも崩れそうな建物が、地震から9か月経った今もそのままになっていました。現在もほとんどの旅館で営業を再開できておらず、周辺の飲食店・お土産屋なども営業できる状況ではありません。観光が大きな産業となっている七尾市でこのような状況が依然と続いており、地元経済に大きな影響を与えていることが想像されました。
マルシェに戻ってきてしばらく、私たちは思い思いに過ごし、盛況のなかマルシェは終了しました。
マルシェの片付けでも私たちはチームワークを発揮して、無事帰路の電車に間に合うことができました。
今回能登半島復興支援ボランティアに参加して印象的だったのは、被災された方々が前を向いて明るく力強く過ごしていること、そして力を貸しているはずの自分たちが逆にパワーをもらったことです。私たちは東京で普段の生活や業務に戻りましたが、能登半島への想いは一層強くなりました。今後も、被災地における就労支援・復興支援につながる取り組みも引き続き進めていきたい、と考えています。
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