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CeloUG (Celonis ユーザー会) 第九回全体会議 及び、第三回技術分科会を開催しました

2024.12.20

CeloUG(Celonisユーザー会)は、2024年11月29日(金)に、第九回CeloUG全体会議と第三回技術分科会を開催いたしました。

第一部では10月、ドイツ・ミュンヘンで開催されたCelonisの世界的な年次イベント「Celosphere」で発表された最新プロセスマイニング技術に関する技術分科会を実施しました。

第二部では、株式会社東芝の下山淳雄氏をお迎えし、「ちょっと変わったCelonis活用方法」と題する講演をいただきました。続いて、「3つの壁(導入、改善、データ)」をテーマに、参加者全員によるグループディスカッションを行いました。以下に、その模様の一部をご紹介いたします。

【プログラム】

第一部:14:00~15:00

技術分科会  「グローバル年次イベントCelosphere 2024内容振り返り」寺田 有汰 (Celonis株式会社 バリューエンジニアリング本部 部長)

第二部:15:00〜17:00

  1. 開会の挨拶:CeoUG 理事 - 近藤 裕司氏 KDDI株式会社 - 谷原 一寛氏 パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社 - 中村 匡亨氏 アフラック生命保険株式会社

  2. 導入事例のご紹介 「ちょっと変わったCelonis活用方法」 下山 淳雄氏 株式会社東芝

  3. グループディスカッション モデレーター:CeloUG 理事

第三部:17:00〜18:00

懇親会

【技術分科会】

技術分科会において、弊社バリューエンジニアリング本部部長の寺田が登壇し、グローバル年次イベントCelosphere 2024の概要を解説した後、Celonisの最新技術に関する発表内容を共有しました。

1. Celonis Data Core

Celonis Data Coreは、企業が保有する多様なデータを統合し、分析するための先進的な基盤技術です。従来は異なるシステムに分散していたデータを一元管理することで、これまでにない深い経営洞察を獲得できます。

この新技術により、企業は保有するデータを最大限に活用し、ビジネスプロセスを根本的に変革できるようになります。リアルタイムの洞察に基づく迅速な意思決定が可能となり、市場における競争優位性を確立できることが紹介されました。

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2. AI Development

Celonisは、AIを活用して、ビジネスプロセスの分析や自動化を支援する機能も強化しました。

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(1) AI Assistant

AI Assistantは、SQLに関する専門知識がなくても、自然言語での質問だけで、データ抽出やダッシュボード作成を可能にする革新的なツールです。例えば、「昨月の売上上位10製品」といったシンプルな質問に対して、AIが自動的にSQLクエリを生成し、直感的で分かりやすいグラフィカルな形式で結果を提示します。

(2) Process Co-Pilot

Process Co-Pilotは、AIがプロセスデータを高度に分析し、潜在的な改善点や新たなビジネスチャンスを発見・提案する次世代のインテリジェント機能です。「このプロセスをさらに効率化するにはどうすればよいか?」といった課題に対して、AIが具体的かつ実行可能な改善戦略を導き出します。

(3) Agent C

Celonis Agent Cは、Celonisが提供する包括的なAIエージェントツール、統合、パートナーシップの革新的なスイートです。この先進的なプラットフォームにより、企業は Microsoft Copilot Studio、IBM Watsonx Orchestrate、Amazon Bedrockなどの主要AIエージェントプラットフォーム上で独自のAIエージェントを開発できます。さらに、Rollio HypatosなどのパートナーによるプレコンフィギュレーションされたAIエージェントの活用も可能です。

これらのAIエージェントはすべてCelonis Process Intelligenceを搭載しており、ビジネスプロセスの本質的な実行メカニズムを深く理解し、継続的な最適化への道筋を示します。Celonis Agent Cは、AIの高度な capabilities を活用し、ビジネスプロセスの効率化と最適化を実現するための革新的なソリューションです。

(4) Celonis Process Management

Celonis Process Managementは、プロセス設計とガバナンス機能を飛躍的に強化した統合プラットフォームです。この先進的な機能により、プロセス関係の戦略的意思決定、エンタープライズアーキテクチャの総合的な理解、組織構造の最適化、そして顧客体験に対するプロセスの影響評価など、企業は以下の領域において包括的な洞察を得ることができます。

AIとプロセスオーケストレーションの革新的な融合により、Celonis Process Managementは企業のプロセス管理をよりインテリジェントかつ効率的なものへと進化させ、業務パフォーマンスを抜本的に向上させます。

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Celonisは、AIとプロセス・インテリジェンスを融合させることで、企業が抱える複雑なビジネス課題を解決するための強力なツールを提供します。プロセス・インテリジェンス・グラフがAIに企業のビジネスの全体像を示し、AIは非構造化データの分析を通じて、より深い洞察を引き出します。この連携により、企業は業務プロセスを最適化し、新たなビジネス機会を創出することができると、最後に今後のプロセスマイニングの領域の見通しを紹介して講演を締めくくりました。

【導入事例のご紹介:株式会社東芝】

下山氏から、「ちょっと変わったCelonis活用方法」と題し、株式会社東芝の事例が紹介されました。Webサイトのユーザー行動分析やPC操作の可視化といった事例が挙げられ、一般的な基幹システム上で行われている業務プロセスの可視化とは異なる、新しい業務プロセスの可視化アプローチが示されました。

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(1) Web サイトのユーザー行動分析:

一般的なウェブ分析ツールと比べて、Celonisを使用すると、ウェブサイト全体の流れを確認することができます。また、ページ間の移動状況も把握できるため、より詳細なサイト利用パターンを分析できます。

そこで、東芝では、デバイス&ストレージ事業のサイトにおいて、リピーターになる要因を分析しました。Celonisを用いて、リピーターが初回訪問時にどのページに訪れて、次回はどのページに再訪したのか、再訪のきっかけが何だったのかなどを分析しました。そして、その分析結果を生成AIに投入し、そのサイトに特化した考察と改善施策を得ました。

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(2) PC 操作の可視化(タスクマイニング)

PC上でのみ実行されている業務を可視化する手法として、タスクマイニングがあります。通常、タスクマイニングは多数の従業員が同一業務を実行している場合に有効とされていますが、東芝では、たった1名の従業員がPC上で行っている業務でも、うまくアプローチすることで効果的に可視化することができました。

東芝のインフラシステム事業の事例では、ある設計担当者がPC上で行っている要件定義の業務プロセスを可視化する取り組みが紹介されました。

システムの前後に多くの業務が存在する企業にとって、非常に興味深い事例です。

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グループディスカッション

事例講演に続いて、参加者全員によるグループディスカッションが開催されました。今回のテーマは、プロセスマイニングの導入における課題、データの課題、そして具体的な改善の課題でした。参加者は、それぞれの企業が直面する課題や成功事例について率直に意見を交わし、非常に活発な議論が展開されました。

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ディスカッション後は、会場を移して懇親会が催されました。Celonisのユーザーと社員が一堂に会し、活発な意見交換やアイデアの共有が行われ、参加者たちの今後の取り組みへのモチベーションが大きく高まりました。この交流を通じて、ユーザーとCelonis社員が協力し、さらなるプロセス改善の可能性を探求する機運が醸成されました。

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最後に、CeloUGの参加者から寄せられた貴重なコメントの一部をご紹介します:

  • ビジネスユーザーの役割の重要性と、課題意識を持って取り組むことの大切さを改めて実感。まだ活用できる機能が多数あることを認識できた。

  • 東芝の事例が非常に参考になった。特に、社外のお客様のホームページ遷移に関する部分は、ぜひ自社でも参考にしたい。

  • 導入の進め方や注意点、センター・オブ・エクセレンス(COE)の役割が具体的にイメージできた。

  • People(人)、Process(プロセス)、Purpose(目的)の3つの要素が重要であることが分かった。

  • 業務部門の巻き込み方について、ビジネスとITの混合タスクフォースを作り、数年単位で対話を続けながら互いの理解を深め、協働して価値を創出するという他社事例が大きなヒントとなった。

問い合わせ先:CeloUG事務局(Celonis株式会社内)marketing-japan@celonis.com

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