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田園調布雙葉高等学校の高校生が挑むプロセスマイニング:フリマアプリで本を売るプロセスを解析

2024.06.10

こんにちは。Celonis株式会社でサービスコンサルタントを務めております早乙女恭子(そおとめきょうこ)です。普段はお客様の要件を伺い、実機への実装などを行っています。Celonis株式会社は、プロセスマイニングを活用し、日本社会や企業のDXの推進を支援し、持続可能な社会の実現を目標としています。その一環として、社会貢献活動の一つであるプロセスマイニングの人材育成にも力を入れています。今回は初めて高校生向けに2コマの授業時間を頂戴し、プロセスマイニングに触れるワークショップを実施しました。Celonisの会社としての意義や提供する価値、プロセスマイニングの基本を紹介しました。フリマアプリでの出品プロセスを題材としたワークショップを行い、最後は実際の実機にて、お客様に実施するようなデモも披露しました。生徒達が目を輝かせながら意欲的に取り組んでくれたのが印象に残りました。ここから未来のCelonauts(Celonisの社員)が出てきそう気がします。

【概要】

  • 日時: 2024年5月29日(水)

  • 場所: 田園調布雙葉高等学校

  • 講義: 情報Ⅱの2コマ

  • 受講生: 高校3年生 40名

  • 講師: Celonis株式会社 サービスコンサルタント 早乙女恭子

当日のアジェンダと詳細内容、そしてそれぞれの感想をまとめました。

イントロダクション

最初に、会社概要とプロセスマイニングの重要性について説明しました。プロセスマイニングとは?プロセスとは?というところを理解してもらうために、お茶を注ぐという日常的な活動を例にどういうアクティビティがあるのか、どういうバリデーションがあるのかを説明しました。

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ワークショップ

ワークショップでは、業務の場面に近づけて、フリマアプリで本を売るためにどういうアクティビティが必要かを考えてもらいました。授業時間が約2時間と限られているため、ディスカッションしながら、プロセスとアクティビティを可視化することの重要さ、難しさを感じてもらうことを目的としました。

ワークショップ - プロセスの洗い出し:

生徒たちは3〜4人のグループに分かれ、本を売るための各アクティビティ(例:本の撮影、価格設定、商品説明の作成、出品)をリストアップしました。生徒たちは熱心に15分程度でさまざまなアクティビティを提示し、用意していたB5の画用紙には収まり切れないほどのアイデアが出ました。議論の出だしとしては、フリマアプリを使ったことがある生徒が、まず、自分の経験をメンバーに共有し、メンバーからインタビューを受けることで、生徒同士の活発な議論が行われました。

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ワークショップ - プロセスの整理・可視化:

洗い出したアクティビティをフローチャートのように順序立てて、可視化し、重要なポイントや、例外処理、分岐条件を特定しました。他の人に説明するにはどうするかを各グループでディスカッションしてもらいました。

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ワークショップ - 発表+講評:

各グループでまとめたアクティビティを発表しました。発表方法、注目ポイントはグループ毎に様々でしたが、それがプロセスの違いであり、書き出して可視化することの大切を学びました。各チームの発表は個性豊かで、アクティビティを具体的に説明したり、アクティビティの例外条件について触れたり、「XXのアクティビティが起こった場合、YYのアクティビティに戻る」などを説明しており、より現実に近いワークショップになったと感じました。講師としても、各チームの発表には、新たな発見や驚きがあり、高校生からエネルギーをもらうことができました。

感想

講師(筆者・早乙女)の感想:

従来、大学向けに講義を行っていましたが、高校生向けには今回が初めてでした。2時間という短い時間の中で、プロセスマイニングについて理解してもらうために工夫を凝らしましたが、それ以上に意欲的にディスカッションに取り組み、皆が同じ目線で議論する姿に感激しました。最初はとっつきにくいかもしれませんが、仕組みさえ理解すれば、誰でも考えることができると改めて実感しました。担当の小林先生からも「生徒が楽しそうにワークに取り組んでいてよかった」とのご意見をいただき、ほっとしています。

生徒の感想:

以下は生徒からの感想の一部です。非常に真剣に向き合ってくれました。ここに載せきれないほど多くの感想をいただきましたが、その中から抜粋して掲載します。

プロセスマイニングに真剣に向き合うのは初めてでしたが、大変興味深く、ディスカッションやプレゼンテーションを通して多くのことを学び、楽しかったです。プロセスマイニングは普段聞き慣れない言葉ですが、日常生活でプロセスマイニングを意識しながら行動できると気づきました。何かリーダー的な役割を担っているとき、自分の行動を整理したり、今後の予定ややるべきことを明確化するために使うことができると考えました。

今日のワークショップでフリマアプリでの売買手順を可視化したことで、プロセスを大変スムーズに理解でき感動しました。また、プロセスマイニングのように手順を時系列に並べる方法は、ビジネスだけでなく、受験勉強や学校の活動にも必要不可欠だと感じました。最初に踏むべきステップと最終的なゴールを明確化することで、作業が円滑に進むということを学びました。

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まとめ

生徒たちは、プロセスとは何かを理解し、自分たちで考え、ディスカッションすることができました。今後もこのような教育プログラムを通じて、次世代のビジネスリーダーの育成を支援していきます。

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